過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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545: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/06/27(木) 23:51:11.87 ID:g6QQtHMF0
そんなことは、分かっている。
誰に言われるまでもなく、一方通行本人が痛いほどに理解している。
もともと一方通行は正義の味方などではないし、聖者などでも断じてない。
だからこそ。

それが、どれほどに滑稽であったとしても。
それが、どれほどに後ろ指を指されるような行為であったとしても。
それが、どれほどに醜いと笑われようとも。




一方通行は、御坂美琴を殺したこの男を、殺そう。




たとえ世界から爪弾きにされようとも、世界中の人間から笑い者にされようとも。
それら全てを受け入れてこの選択を下したのだから。
もとより他人からの評価や目線など求めていないし気にもしていない。

垣根の白翼が横薙ぎに振るわれた。
それを一方通行が黒翼で受け止める。
ガッキィィン!! という音が響く。もはや二人とも何の小細工もなかった。
先ほどまで見せていたような、攻撃を受け流したり繊細な牽制などの工夫は一切ない。
ただただ単純な、分かりやすい力のぶつかり合いだった。

「オマエは自分の弱さが招いたことだと認めたくねェだけだろォが!!
だから悪に戻りたかっただの何だのとごちゃごちゃ言い訳並べて、俺を殺してなかったことにしよォとしたンだろォがよォォおおおお!!」

垣根帝督は、御坂美琴を殺した。
そうしなければ、自らが耐えられなかったから。

「……ッ!! 黙れ黙れ黙れ黙れぇぇええええええええ!!」

垣根帝督の翼が六方向から一方通行に襲いかかる。
回避は間に合わない。一方通行は黒翼で自身を包み込み、繭の中に閉じこもることでこれをやり過ごした。

「アイツと、御坂といると思っちまうんだよ。
俺なんかでもまだやり直せるんじゃないか、こっちにいていいんじゃないかってな!!
御坂の存在は俺を惑わす!! 限りなく終わってる垣根帝督という人間に光を見せやがる!!
だったら―――……その原因を絶つしかねえじゃねえかッ!!!!」

「―――何で、そこでそォなるンだ。もォイイ。もォ十分だ。よく分かった」

言って、一方通行は息をついた。
そしてその真紅の瞳で垣根帝督を睨み、王者の風格を醸し出して続けた。


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