過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/27(木) 23:53:32.63 ID:g6QQtHMF0
「もォ死ねよ、元凶」
垣根帝督にとっての御坂美琴とは、一方通行にとっての打ち止めなのだろう。
一方通行も経験したことがあるから分かった。
彼にとって打ち止めは、彼女の見せる光は眩し過ぎた。
一方通行はそこで止まらなかったが、垣根帝督はそうならなかった。
あろうことか、自身の安定のために美琴を殺してしまった。
自らを照らしてくれる光の眩しさ。その光に身を焼かれる苦痛。そこまでは二人が味わったものは同じ。
一方通行はそれでもその光を大切にし、守り、その苦痛を乗り越えた。
だが垣根は光の眩しさに耐え切れず、それを破壊することで自らの安定を図った。
それが、一方通行と垣根帝督の決定的な違い。
そして力はほとんど互角でも、戦いにおける士気や心構えが両者に差をつけ始めた。
ただ暴れ、暴走しているといっていい垣根を一方通行が上回り始めたのだ。
一方通行の一撃を食らった垣根は一気に天から落とされ、地上まで落下する。
だがそんなことで垣根は倒れない。体勢を整え、簡単に着陸してみせる。
垣根が空を見上げると、すぐそこまで一方通行が迫っていた。
咄嗟に上に飛び上がる。その直後一方通行の蹴りが地面を抉り巨大なクレーターを作った。
動くのが後刹那遅ければもろに食らっていただろう。
見下ろせば、そこには心底蔑むような目をした一方通行。
それを見た途端、垣根の頭が沸騰しそうになる。
「見下してんじゃねえっつってんだろぉがよォおおおお!!」
垣根の六枚の白翼が爆発的に展開、輝きを放った。
今までにないほどの力が集約する。
分かる。感じる。これで終わりだ。この力ならば、きっと一方通行を殺すことが出来る。
垣根は素直にそう思った。事実、途方もない力が白翼に宿っていた。
そしてそれは一方通行も感じていた。
これで最後。次の一手で勝者と敗者が決まると。
垣根帝督は口の端を吊り上げた。
そして莫大な力の宿った白翼を思い切り一方通行へと振り下ろそうとする。
「一方―――通行ァァアァアァァァああああああああああああ!!!!!!」
一方通行の黒翼も更に勢いを増す。
垣根の最終攻撃を打ち破り、目の前の惨めな男に引導を渡すために。
これで、終わる。そしてどちらかが確実な死を迎える。
美琴のような強い善性を持たない二人にとって、互いの命を奪い合うことはあれど心配することなどない。
一方通行を殺し、目的を失って慢性的に壊れていくのか。
一方通行に殺され、短い時間の中で死を迎えるのか。
いずれにせよ垣根帝督に未来はない。
どちらに転んでも待っているのは悲劇のみ。
そこに救いなど存在しない。
だが、その力をぶつけようとしていた二人の前に。
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