過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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589: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/06/30(日) 00:21:09.12 ID:2Kc1FUrz0
「んな、な、何してんのよアンタ!? いきなりふ、服を脱ぐなんてアンタはどこぞの脱ぎ女か!!」

「誰だよ。服着たままじゃ包帯は巻けねえだろ。……おい御坂、ちょっと巻いてくれ」

「ふぇ!? あ、いやその、私はアンタのこと友達だとは思ってるけど、そういうのはあの、」

顔を真っ赤にして激しく動揺する美琴に対し、垣根はどこまでも冷静に答えを返す。
普段なら散々にいじり倒してやりたいところだろうが、流石に状況が状況なので自重したのだろう。

「自意識過剰だ。ただ包帯巻くのを手伝ってくれっつってるだけだろうが。
自分だけじゃ手足は巻けても、胴は上手くやれねえ」

いたってノーマルな性癖を持つと自称している垣根に、女子中学生にセクハラをする趣味はないのである。
しかも見物者がいる前で。
かつて大型本屋で一八禁コーナーを使ったセクハラを仕掛けたことなど忘却の彼方だった。

「にゃ、にゃによ。それなら最初からそう言いなさいよね」

「だからそう言っただろうが馬鹿野郎」

垣根が包帯を巻けるように両手をあげる。
その体は酷く傷だらけで、目を背けたくなるほどの燦々たる光景だった。
どう見ても包帯を巻いてそれで済む、というような怪我ではない。
あまりにも痛々しく悲惨な傷に、美琴は顔を顰める。

「酷い怪我……」

美琴が一方通行に視線をやると、すぐに一方通行は逃げるように目をそらした。
やはり美琴には苦手意識を持っているようだ。
だがこの怪我は一方的なものではなく、二人が殺し合った結果。
一方通行だけを責めるのも違うだろう。現に垣根も一方通行に重傷を負わせているのだから。

消毒して背後から包帯をシュルシュルと巻いていく。
包帯が傷口に触れた瞬間、布がそこから滲み出る大量の血を吸って真っ赤に染まる。
見ているこっちの心まで痛くなるような惨状だった。


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