過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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619: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/01(月) 23:37:51.71 ID:eukE64Mw0
しかし今回の治療促進のようなものは平和的かつ有用な使い方だ。
その使用を躊躇う理由は特になかった。

「じゃ、じゃあ……やるわよ?」

「おぉ」

美琴が手を伸ばして垣根の体に触れる。
目を閉じて意識を集中する。初めてやることだし、垣根の体を使っているので絶対に失敗しないように念には念を入れた。
とは言ってもそれほど難易度が高いというわけでもなく、すぐに美琴は目を開いて治療に取り掛かった。

「ひゃ……はぁん、んぅん……」

すると、途端に垣根が最高に気色悪い声をあげた。
その声に美琴はぎょっとして慌てて距離をとった。
これが美琴だったら性的に興奮させる可愛さだったかもしれないが、垣根である。
高身長で茶髪の男である。はっきり言って気持ち悪い。

「ア、アアアアンタ……。なんて声出してんのよこの馬鹿ぁ!!」

これは新手のセクハラかもしれない。
美琴は顔を赤くして、垣根を指差して叫んだ。
誰も幸せにならないイベントを起こした垣根に全力で抗議する。

「……耳が腐りそォだ。マジで死ねよコイツ」

一方通行も思わずぼそりと呟いた。
だがはっきり言ってそう言われても仕方ない。

「いや、なんつうか電気治療的な変な感じが……あふぅ」

「うわぁ……」

「頼むから黙ってろ。心の底から気持ち悪ィから」

「ホント変な声出さないでよ? 続けるけど、いい?」

「ああ」

今度はおそるおそると言った感じで手を伸ばす。
垣根の体におっかなびっくり再度触れ、演算を組んで治療を再開。


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