過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/01(月) 23:39:40.52 ID:eukE64Mw0
「おぅん」
すぐにまたも垣根がおかしな声をあげた。
先ほどと比べれば幾分マシとはいえ、何とも耳に優しくない声だ。
「わざと!? わざとやってんのアンタ!? だからやめてってば本当に!! 訴えるわよ!!」
「何でだよ!! 見事堪えただろうが!!」
「全然堪えてねェンだよクソが!! マジでミンチにすンぞオマエ!! 訴訟も辞さねェ!!」
その後数分間ギャーギャーと言い合いが続き、美琴の垣根治療が本格的に始まったのは一〇分ほど経ってからのことだった。
慣れれば電気治療は気持ち良いらしく、最初は気持ち悪い声をあげていた垣根も今では大人しく身を任せている。
あの奇声がいたいけな女子中学生の心に傷を残すことはなかったらしい。本当に良かった。
「これだけで回復するとは思えないんだけど」
「んなことは分かってる。ただやらないよりは全然マシだろ」
垣根の負っている傷はこんな応急手当的な対処でどうにかなるレベルのものではない。
だが、たしかに垣根の言う通りやらないよりは良いのも間違いない。
これは同じく能力を用いて治癒している一方通行にも同じことが言えた。
「戦うのは、無理ね」
美琴が小さく呟いた。
どう考えても垣根も一方通行もまともに動ける状態ではない。
戦えるのは自分だけ。美琴は自然と気を引き締めた。
だが、耳聡くそれを聞き逃していなかった垣根が即座に反論する。
「あ? おい、誰に口きいてんだ格下」
「格下言うな! てかアンタを馬鹿にしたわけじゃなくて、実際その体じゃ無理でしょうよ」
「だぁから、お前は格下のくせに俺を舐めすぎなんだよ。こんくらい丁度いいハンデだっての」
あくまで垣根に退く気はないらしい。
分かってはいたが、やはり垣根は相当にプライドが高い。
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