過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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630: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/02(火) 00:00:01.32 ID:WA1Iw3Q90
「一方通行も座標移動も、『グループ』のメンバーだ」

だがそんな一方通行の思いをよそに、垣根があっさりと暴露してしまった。
とはいえ、先ほども垣根が『グループ』というワードを口にしていたのだが。
一方通行が無言で責めるような、冷徹な瞳で垣根を睨むが当の本人はどこ吹く風だ。

「もう遅せえっての。“この程度までなら”隠す意味はねえよ」

「『グループ』って……『スクール』とか『アイテム』みたいなもの?」

美琴は心理定規の残した書類、麦野との戦闘を通してその二つの組織名を知っている。
垣根がその『スクール』のリーダーで、麦野が『アイテム』のリーダーであることも。
ならば一方通行が『グループ』のリーダーであると考えても不思議はない。

「そこまで知ってンのかよ。本来それらの名前はかなり深い『闇』なンだがな」

「だから言ったろうが。そうだ、それらの組織の機密度は同等。
正確には一つ一つの組織で担う仕事の種類は違う」

「ペラペラ喋りやがって。とても暗部にいる超能力者たァ思えねェな。
二度と余計なお喋りができねェよォ口を縫い付けてやろォか」

「安い挑発してんじゃねえよ。こちとらテメェとは比較にならねえ量の『闇』を経験してんだ。
教える情報の取捨選択くらいしてる」

それはつまりこれらは垣根の中では教えても問題ない情報ということか。
一方通行はそうは思わないのか、チッ、と舌打ちして視線を逸らした。
垣根の方が己より時間的にも量的にも学園都市の泥沼の経験者であり、またそれだけ多くのことを知っていることを一方通行は認めている。
決してそれを口には出さぬものの、内心ではそれを理解していた。
本当に教えるべきでないことまで教えるほど馬鹿ではないと思ったのだろう。

「……で、一方通行はその『グループ』のリーダーってわけか。
垣根はともかく、アンタにとてもそれが務まるとは思えないけど」

実力的な意味ではなく、性格的な意味で。
垣根も性格に若干の難はあるが、普段はまともだしある種のカリスマはあると思う。


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