過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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64: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:13:27.64 ID:EU4odp+w0
そして、ついに一方通行は美琴のすぐ近くに立った。
その姿は杖をついていること以外何も変わっていない。
病的なまでに白い髪も、全てを射抜くような真紅の瞳も、溢れる王者の風格も。
美琴に恐怖を叩き込んだあの時のままだ。

一方通行と超電磁砲は、向かい合う。
しばらくどちらも何も言葉を発さなかったが、やはりというべきか先に沈黙を破ったのは美琴だった。
こちらから彼を呼び出したのだから。
最初に言う言葉は、もう決めていた。

「八時ジャスト。アンタ、意外に時間に細かいのね」

「―――……クソガキがうるさくてな。本当は来るつもりもなかったンだが」

「結局打ち止めに言い負かされた、と。
当然よ。アンタに来ないなんて選択肢はなかった。アンタはそんな立場にない」

会話する。言葉のキャッチボールをする。
以前には考えられないことだ。
この二人の会話といえば、悪意や敵意、殺意のぶつけ合いでしかなかったのに。
とはいえ、仲良くお喋りするつもりはサラサラない。
それは一方通行も同じだろう。さっさと本題に入ることにする。


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