過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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653: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:37:20.38 ID:g7lwC82X0
美琴が交戦状態に突入したころ、一方通行と垣根はドームの中へと侵入を果たしていた。
侵入と言う通り、二人は正規のルートなどは使っていない。
もともとが気性の荒い彼らである。強引に壁に穴を空ける程度何の迷いもない、
その頭脳や立場もあり、あれこれと策を巡らす頭脳戦も決して嫌いではないが、やはり強行突破が一番性に合う。

「さて。さっさと終わらせるか。御坂がこっちに来る前にな」

「せいぜい足を引っ張らないことだな、未元物質」

「いちいちムカつく野郎だなテメェは。役に立たねえのはテメェの方だろうが、欠陥だらけのクソモヤシが」

「顎をすり潰されてェかメルヘン野郎」

「出来もしねえことをほざくんじゃねえよ」

早速の舌戦。
先ほどまでと違い、場を収められる美琴がいないため中々止まらない。
最悪殺し合いか、とも思われたが流石にこの状況で潰し合いをするほど彼らも馬鹿ではない。
両者適当なところで見切りをつけると、チッ、と大きく舌打ちする。
当然というべきか、この二人に協調性というものは皆無だった。

もともと超能力者というのは相当の個人主義であるが、その中でもこの二人が協力するということはまずあり得ないだろう。
この二人が共闘したとしても、相乗効果が生まれるどころか互いに足を引っ張り合って大した力にはならなそうである。

両者無言のままに、歩みを進めていく。
建物の中には見たところ一方通行と垣根しかおらず、その二人が黙っているため非常に重い沈黙が漂っていた。
しかもただの沈黙ではなく、二人の相容れない超能力者から放たれる重圧感もあり、普通の人間にはとても耐えられない空間と化していた。
カツ、カツという杖の音。二人分の足音。聞こえるのはそれだけだ。
僅かに外から美琴の戦闘音も聞こえてくるが、それは本当に微かなものだ。


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