過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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663: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/05(金) 00:00:03.81 ID:NsgbMn5B0
これまでも馬場芳郎は何人もの人間を直接的・間接的に殺してきた。
他人を貶め、傷つけ、殺すことに悦びを覚える歪んだ人間だった。
泣き叫ぶ人間、命乞いをした人間だっていた。
だが馬場は一度としてそれを聞き入れたことはない。
いつだって彼は高圧的で、余裕たっぷりだった。

それが今はどうだろう。
いつもとは狩る側と狩られる側が全く違う。
それが逆転した瞬間、馬場は今まで追い詰めてきた者たちと同じように恐怖し、涙と鼻水で顔を汚している。
結局は、それが馬場芳郎の本質だった。
所詮は垣根の言った通り小物に過ぎなかったのだ。

「やっ、やめろ、助けてくれ!! すまなかった、もう二度と君には手を出さないッ!! だから……!!」

そして、命乞い。
これまで何人もの人間の命を奪っておきながら、自分の命だけは惜しい。
そういう点で、馬場芳郎は一方通行や垣根以上のクズだった。
一方通行や垣根ならば、たとえ殺される直前になっても、如何なる拷問にかけられようとも命乞いなどしないだろう。
だが、垣根が馬場を殺すのはそれが理由ではない。

「天国か地獄か、好きな方に行って来い」

垣根の顔から笑みがスッと消え、恐ろしいまでの無表情になる。
ザン!! と切断音。
馬場の右腕が、根元から切り落とされた。

「―――ぁ、」

一拍、間をおいて。

「―――ぎゃああああああああああああああっ!!!!!!」

身を焼くような激痛に、絶叫した。
血を撒き散らして、身悶える。
だが垣根はそんなことには委細構わず、冷徹な瞳でそれを見つめている。


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