過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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670: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/05(金) 00:28:10.33 ID:NsgbMn5B0
「推測は出来ているかね」

「まさか『実は私も知らないのだ』とか言い出す気じゃねえだろうな。勘弁しろよオッサン」

「だったら良かったのだがね。生憎私は知ってしまった」

潮岸の顔は疲れ切ったものだった。
一方通行と垣根は言葉を挟まず、潮岸の言葉だけが空間に響く。

「あれに関わるべきではない。君たちが何を聞きたいのかは分かっている。
話せと言われれば応じるが、私は君たちのために言っておこう。関わらない方が良い。
これは安っぽい脅しとして、という意味ではない。純粋に『関わってしまった者』としての発言だ。
正直、私は関わりたくなかった。関わらずにいたかったと、心から思う。
あれは、駄目だ。外に出してはいけないものだ。はっきり言って世界で一番恐ろしいとさえ思う」

一二人しかいない統括理事会の一員、潮岸。
絶大な力を振るえる立場にいながら、潮岸は怯えていた。
『それ』に触れたくはなかったと、後悔していた。

潮岸の言う「関わるべきではない」というのは、第三次製造計画そのものを指しているのではない。
御坂美琴の生体クローンを作る、というだけなら量産型能力者計画や絶対能力者進化計画の際にも行われている。
そしてその程度の内容ならば、一方通行も垣根も既に知っている。
そうではなく、潮岸の言っているのは。

「―――第三次製造計画ってのは、どいつの提唱だ?」

垣根帝督はそう質問した。
忠告を聞いた上で、尚先に進むことを選択した。

「第三次製造計画の黒幕は、誰なンだ?」

それは、一方通行も同じ。
潮岸の言葉を右から左に流していたのではない。
しっかりとその意味を理解し、それでも真実を知ることを選択した。

「……何を言っている。お前たちも、よく知っているだろう」

潮岸はおかしそうに笑った。
見当違いなことを言っている二人が、おかしくてたまらないというように。


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