過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/07(日) 23:31:59.39 ID:tI6cvgON0
美琴は俯いて、
「もう―――……何も言えるわけ、ないじゃないですか。
これからもちゃんと守ってくれるって、期待しちゃうじゃないですか。
一方通行は一万人の妹達を殺したのに。それは絶対の事実なのに。
誰よりも妹達の、打ち止めの力になってくれるんじゃないかって、馬鹿なこと考えちゃうじゃないですか」
小さく体を震わせる美琴に、冥土帰しは紅茶を一口飲む。
カチャ、とカップを戻して冥土帰しは美琴を見つめた。
「君は、一方通行に打ち止めを託したんだね?」
美琴は小さく頷いた。
「先生。―――私は、間違ってたんでしょうか」
一方通行に打ち止めを任せたことは。
あの鉄橋で自分の下した判断は。
果たして、正しかったのだろうか。
「君は、自分の決断が間違っていたと思うかい?」
美琴は首を横に振った。
自分ではそうは思わない。そうは思わなかったからこそ、あの決断を下したのだ。
だがそれはあくまで美琴一人の考えで。
「なら、それが答えなんじゃないかな?」
冥土帰しの言葉に、美琴はゆっくりと顔をあげた。
「数学の問題じゃないんだ。決まった答えなんてものはありはしないよ。
君が下した決断が、君の答えさ。この問題にああだこうだ口を挟んでいいのは、君と妹達と一方通行だけだと思うが。
ただ、僕の個人的な感想を言わせてもらうなら。……立派なもんだよ、君は」
「……あ」
「よくそんな綺麗な結末に辿り着けた。
君だけじゃない。妹達も、一方通行も、皆で掴んだエンディングじゃないか。
誇って良いと思うよ。本当に君は強い子だ」
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