過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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767: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/09(火) 23:20:25.23 ID:pV7ChZsi0
「ねえ。話は変わるけどさ―――アンタはさ、何で私に協力してくれるの?
妹達のことも、第三次製造計画だってアンタには何の関わりもないでしょ?」

それは美琴がずっと気になっていたことだった。
美琴や一方通行と違い、垣根と妹達の間には何の関連性もない。
それにはっきり言って垣根がそんな他人のためにここまでするとも思えない。

チンピラに絡まれている人間を助けるのとはわけが違う。
統括理事会の一人と敵対し、今度は『木原』と戦おうというのだ。
美琴や一方通行のような明確な理由がなければ、とてもそこまでは出来ないだろう。
しかもそのために一時期的とはいえあの第一位と共闘体制まで築いている。

正直言ってここで垣根が退いても文句は言えないし、むしろそうするべきとさえ思っていた。
わざわざ自分の事情のために垣根をまた『闇』に関わらせるのは躊躇われる。
だが垣根は当たり前のことを言うように、あっさりと斬り捨てた。

「俺のためだ」

「へ?」

「俺はどこまでも身勝手な男だからな。そこは変える気はねえ。
お前や上条みたいに誰かのために戦おうとか、クソ第一位のように贖罪のために奔走しようとか。
そういうのはガラじゃねえんだよ。俺が戦うのはいつだって俺のためだ」

それは垣根帝督という男の生き様だった。

「俺は、俺の居場所を守るために戦うさ」

別に妹達に同情したわけでも、美琴の力になりたいというわけでもない。
単に自分の居場所を守りたいだけ。
美琴がいて、上条がいて。様々な人間に囲まれて。
この一ヶ月で味わった、自分のそんな世界を壊されたくないだけなのだ。


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