過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/09(火) 23:58:00.49 ID:pV7ChZsi0
「少なくとも、私にはそうは見えなかった。
あの子はあの子の考えでアンタとの交流を図った。
ならアンタはそれに応える義務がある」
はっきり言って、やはり理解できない。
学園都市第一位の頭脳を持つ一方通行でも分からない。
かつて御坂妹は「憎んでなどいない」と言っていた。
その理由は「一方通行がいなければ自分が生まれることもなかったから」。
これに関してはまだ理解はできる。納得はできないが、理解できなくもない。
自分のおかげで、などと傲慢な自己陶酔に浸るつもりはさらさらない。
それでもそれはある種真実を突いているだろうから。
しかしだからと言って、それは自分という殺戮者に親しげに声をかける理由にはなり得ない。
憎みこそせずとも、必要以上に関わろうとする必要性などそれこそ皆無なのだから。
美琴のように無関心であったり、美琴のように怒りを露にするのが自然なのだ。
一方通行の表情に何かを読み取ったのか、美琴は壁から背を離して一方通行の方へ体を向けた。
「もしかしてさ、アンタ自分を責めてくれる私に安心〜とかしてたりする?」
「…………」
答えに窮した。それは少なからず事実だったから。
美琴は一方通行の思うあるべき姿を、ある程度実現してくれていたから。
「ふざけんなっつの。甘えてんな」
「何だと?」
「たしかに私はアンタをある意味で認めたし、打ち止めを任せるって選択も下した。
けど、アンタにそんな逃げまで許した覚えはない」
美琴は毅然とした態度で一方通行を追い詰める。
「アンタみたいなクズ野郎には―――ああ、打ち止めを任せたとはいえ私の中じゃアンタが最低最悪の殺戮者ってのは変わってないから。
そういうのは楽な道でしょうが。私や妹たちに責めてほしい、憎んでほしいってのはアンタが楽になりたいからでしょうが」
―――図星、だった。
美琴が今も自分を一万殺しの大罪人と思っているということについては何も異論はない。
それは確かな事実だし、美琴はその中にも認めてもいいと思える一側面を見出してくれただけだろうから。
絶対に許しはしない。ただ認めるべきところは認める。
結局、その程度が一方通行と御坂美琴という二人の超能力者の限界。そして、それでいいとも思う。
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