過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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816: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/11(木) 23:49:58.57 ID:XKyRLi0g0
「んで、お先に進むにはこのエレベーターだったな。床ぁぶち抜くか、それとも」

垣根は一つのエレベーターの前で歩みを止めた。
美琴もそれに合わせて足を止める。
見た目には特に特筆すべき点はない、普通のエレベーターだ。
あえて挙げるなら業務用エレベーターであるということくらいか。
もしかしたらカムフラージュの一環なのかもしれない。

「おい御坂、出番だ」

「はいはいっと」

カード認証や網膜認証といったセキュリティを美琴が難なく突破していく。
電撃使いとして最強の力を持っているが故に、高度なセキュリティであってもほとんどは大した障害になりはしない。
二〇秒も経過しただろうか。クラッキングが完了し、二人を乗せたエレベーターは地下へと潜っていく。
本来関係者しか入れないそこへ、二人の侵入者を乗せて。

「やっぱ開いた瞬間に蜂の巣かしらね?」

「まあ妥当なとこだわな」

まるでこれから雨が降るかどうかを論ずるような気軽さで、超能力者たちは仕掛けられるであろう罠を予想する。
美琴の砂鉄はここにはない。エレベーターが誤作動を起こしかねないので、上に残してある。
だが砂鉄があろうとなかろうと、美琴の力に大きな変化はない。
垣根は言わずもがなだ。

チーン、という気の抜ける軽快な音が耳を打つ。
ガー、とゆっくり開くドアに合わせて雷撃の槍を先制で放とうとする。
荒れ狂う莫大な高圧電流はあっさりと迎撃者を薙ぎ払い殲滅する、はずだった。


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