過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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820: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/11(木) 23:52:59.19 ID:XKyRLi0g0
「るーんるんるんるーん♪」

少女だった。まだ幼さが残っている。
おそらく美琴の一つか二つ下、白井や佐天、初春たちと同年齢程度だろう。
黒い髪。左右に団子を作っている。首からは多くのスマートフォンを下げていた。
セーターにミニスカート、黒いストッキング。
傍目に見ても可愛らしいと言える顔立ちで、同じく可愛らしい仕草で少女は美琴を見た。

「初めましてだよねぇ、美琴お姉ちゃん」

少女は構えていたバズーカ砲を立てて持ち直す。
その顔に、声色に、邪悪なものは覗えない。
それどころか純粋にすら見える。
美琴は親しげに自分を呼ぶ少女に問う。

「……アンタ、何者?」

「木原円周です。一つよろしくね、美琴お姉ちゃん」

木原円周と名乗った少女は、歌うように呟いた。
『木原』。その忌まわしき名に美琴の顔が歪む。
対する円周はやはりその顔色に変化はない。おもちゃで遊ぶ子供のようなあどけない表情だった。
その名前と、その雰囲気があまりにアンバランスだった。
円周は首元から下がっているスマートフォンに指を滑らせ、何かを操作する。

「……うん、うんうん。そうだよね、嫌だけど“『木原』なんだから仕方ないんだよね”!!」

「―――ッ!!」

『木原』と超能力者、科学の生み出した化け物同士。

そして木原円周が、動いた。


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