過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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85: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/14(日) 00:17:24.21 ID:SfF/g84n0
一方通行は言った。
しっかりと美琴の目を見て、力強く。
自分のしたことに言い訳はしないと、一切の淀みなくそう言い切った。

それを聞いた美琴は、握り締めた拳から力を抜いて、ふぅ、と大きく息を吐く。
美琴は小さく笑って、一方通行に向けるはずがなかった笑顔を浮かべて、一方通行の前にしゃがみこむ。
一方通行の本心を、腹の底にあった感情を全て聞いた美琴は、今一体何を思うのか。

間があった。一方通行の言葉の意味を噛み砕き、吟味するような空白の時間があった。
そして御坂美琴は一方通行の顔を見て、決してその紅い瞳から目をそらさずに告げた。

「一方通行。―――……打ち止めを、よろしくね」

それは、絶対に放たれるはずのなかった言葉だった。
遺族として、被害者として、姉として、絶対に言ってはいけないはずの言葉だった。

「……な」

一方通行も驚きにその紅い目を大きく見開いた。
まるで予想していなかった言葉だったからだ。
この話がどう転がろうとこんなところに着地するとは全く思わなかったからだ。
仮に美琴が打ち止めと一方通行が一緒にいることを許容したとしても、まさか美琴自身からこんなことを言われるとは予想も出来なかっただろう。


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