過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/15(月) 00:56:54.72 ID:Ey27nqdF0
だがおかしい。
もともと『白鰐部隊』の存在意義は「安定戦力としての大能力者の生産」であって、『油性兵装』の量産ではない。
要するに、別に『油性兵装』ばかりである必要はないのだ。
念動力者の大能力者。電撃使いの大能力者。空間移動系能力者の大能力者。水流操作の大能力者。
能力の種類は学生の数だけあり、学生の資質に左右される。
にも関わらず、見てみると『白鰐部隊』の能力は『油性兵装』のみで統一されている。
それは一体何故だろうか。どうして発火能力者ではなく、『油性兵装』である必要があったのだろうか。
おそらく最初はいたのだろう。様々な系統の能力者が。
だが運用側はスパルタなどという甘い言葉では到底表せないような対超能力者用訓練を課していた。
そうした過酷なテストを切り抜けられる能力者は限定されていた。
まるで運用側の好みに合わせるように、ふるいをかけられるように。
『油性兵装』を持つ能力者だけが、生き残った。
そして地獄を生き抜いていった子供たちは、自らに特別な価値を見出すようになる。
自分は『落第』していったような出来損ない共とは違う。
自分はそれだけ特別なんだと思い込むことで、精神の安定を図るようになる。
こうなってしまえば、もう運用側の思いのままだ。
運用側はこうした状態に陥った『油性兵装』を『獣』と呼んでいた。
強大な力を持っていても、それを飼い主である運用側に向けることは考えもしない。
そうして自由を手に入れることはタブーでしかない。
そういう風に、子供たちがまるで“自分で考え付いたように”追い込まれていく状況を作り上げる。
勿論、もし『白鰐部隊』による内部からの反乱があれば運用側もただでは済まなかっただろう。
しかしそれでも特別な能力者対策を持たない運用側に、主立った被害はない。
ただの一度も反乱が起きていないことが『教育』の成功を示していた。
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