過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/15(月) 00:57:43.67 ID:Ey27nqdF0
つまり。垣根の言った「ペット」という表現は、決して間違いではない。
むしろこの上なく正確な単語であるかもしれなかった。
飼い主には決して逆らうことなく、それどころか逆らおうという考えすら浮かばない。
ただ運用側の指示に黙って従うだけの兵士たち。
そこには誇りも意思も何一つなく。
人形と表現しても誤りではないほどに。
都合のいい捨て駒でしかなかった。
だがそれでも垣根帝督は同情などしない。
哀れみもしなければ、その境遇に思いを馳せて一筋の涙を流すこともない。
救いの手を伸ばしてやることも決してない。
どこまで行っても垣根のやることはただ一つ。
「邪魔をするなら全員蹴散らす」。
ただそれだけだった。
「悪いが俺はカワイソーって同情できるような人間じゃないんでな。ここで潰すぜ。
赦しを乞いたきゃ銀髪クソシスターにでもやってな」
「誰のことだそれ」
「つーか別に私たちは同情も救いも求めてないスから。
学園都市の『闇』がどれだけ容赦のないところかってのは、私たちよりあなたの方が分かってるでしょうし」
「だからあたしたちも容赦のないやり方をすることにした。
『白鰐部隊』の確実な戦術の前に、希望なんて曖昧なものが入り込む余地はない」
相園美央と兵道真紀、夜明細魚に坂状友莉、和軸子雛。
五人の少女たちの意思に応じて、周囲のオイルが一斉に蠢く。
そして『白鰐部隊』らしい理詰めで確実な攻撃が、超能力者を仕留めるために生まれ、育てられた部隊の悪意が。
確実にターゲットを押し流しその本懐を果たす、はずだった。
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