過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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886: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 01:08:29.10 ID:Ey27nqdF0
だというのに、明らかに唸り暴れる大気の塊は拮抗していなかった。
明らかに―――恋査ではなく、一方通行に制御されていた。
確認。恋査の使っている力と一方通行の力は同質であり同等だ。
全く同じ能力を使用しているのだから、そこに差など生まれるはずもない。
なのに。

「ぎゃははは!! やァっぱりだ!! ほらほらどォしたンですかァ!?
オマエの演算にゃ無駄があり過ぎンだよヘタクソが!!」

演算の効率化、省略化。
そこにあるのは明らかな経験の差。
恋査はたしかに六人の超能力者の能力を自在に引き出して行使できる。
そこに偽りは一切ない。

だがしかし、恋査には決定的に経験がない。
経験がないから演算も大雑把で、無駄も多い。
奇しくもそれは無能力者の少年に殴り飛ばされる前の一方通行に似た状態だった。
使う力は同じでも、それを操る側の技量によって結果は変わる。
それを一方通行は証明していた。

「経過は良好。一方通行の成長を確認。
力任せに全てを破壊することしか考えていなかった以前から鑑みれば、目覚しい成長と言えるでしょう」

「偉そォに人様を評価してンじゃねェよ。人の猿真似しかできねェ大道芸野郎が。
オマエはただ超能力者と同じことができるだけだ」

制御権を奪い取った大気の塊を適当に放ちながら、一方通行は嗤った。
一つ、分かったことがある。恋査は超能力者と全く同じ能力を使うが、そこにはどうしても劣化が生まれる。
一方通行との綱引き勝負で押し負けたように経験の差は隠しようもない。


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