過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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887: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 01:10:27.49 ID:Ey27nqdF0
しかも『超電磁砲』を使う際などにはそれ以上の欠陥が存在する。
恋査はおそらく磁力操作ができない。いや、正確には可能ではあるが、使うわけにはいかないと言うべきか。
何故ならばそれは恋査自身のどうしようもない性質によるものだ。
即ち、彼女は全身が機械によるサイボーグであること。

それは恋査を特別にしているが、同時に磁力を使う際には最大の障害となる。
故に恋査は磁力を使うわけにはいかない。
これは無視できない欠陥だった。

学園都市第三位、『超電磁砲』御坂美琴について語る際、磁力を抜かして語ることはできない。
何故なら彼女の最大の武器は豊富な手数にこそあるからだ。
“超電磁砲を撃てる程度で”御坂美琴をコピーしたというのは傲慢だ。
その他あらゆる用途、美琴が自身の経験を生かし、自身の頭脳で考えて考案した様々な応用。
それらを最大限に生かしてこその学園都市第三位なのだ。

だから、恋査は超能力者と同じことができるだけ。超能力者ではない。
一つ一つを見れば決してオリジナルの超能力者と同等にはなれない。
だからこそ一方通行は宣言する。

「超能力者を、あまり甘く見るンじゃねェ。イキがるなよサイボーグ風情が」

ガシャコン!! と編み棒が展開され、閉じる。
次の能力。第五位か、第二位か。何であれどうせ恋査の使うそれはオリジナルほど洗練されてはいない。
とはいえ。多少の劣化を考慮に入れても、第六位までの超能力を個人が自在に扱えるというのは反則としか言いようがないのだが。

「希少な能力を確認。時間稼ぎも込めて使用します」

体を組み替えた恋査が手を掲げると、異変が起きた。
この空間やその外から酷く鼻をつく臭いと共に黒い液体のようなものが集まってくる。
何度も嗅いだことのある臭い。オイルの臭いだった。


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