過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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933: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/18(木) 23:52:08.92 ID:mkb+o6si0
開き直って素直についていく美琴。
その後姿を笑みを浮かべて見つめている者がいた。

「……まぁ、こんなものかしらぁ?
第四位さんに良いところを取られたのは癪だけどぉ」

少女は呟く。
痛めた右肩を押さえ、あちこちに傷を負いながら。

「御坂さん。私が手を出していいのはここまでよぉ。
これに関してはアナタが自分で解決しないと意味がない。
―――たとえその先で御坂さんが死ぬとしても、私はこれ以上の手出しをしてはいけない」

ふっ、と傷のついた顔に柔らかい笑みを浮かべる。
それは少女を知る者であれば誰もが驚愕するような、素直な笑み。

「アナタの手で、全ての因縁と全ての運命に決着を着けなさい」

カツ、カツ、と靴音を立てて少女は去る。
ふらふらと倒れそうになりながら。
その音は常盤台指定のローファーが立てる音だった。
……その近くには、倒れて全く動かない木原乱数の姿があった。


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