過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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936: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/18(木) 23:54:08.99 ID:mkb+o6si0
「正しく状況を理解できていますか?
あなたは限られた時間をただ消費していくことしか出来ません。
一〇分か二〇分か。ともかくあなたに許されるのは時間の壁に押しつぶされるか、私に殺されるかを選ぶことくらいですが」

「ずいぶンとまァ大きく出やがったな。今の内にせいぜい笑っとけ、ガラクタ人形が」

一方通行が気流を操作、大気の暴力を支配下に置く。
だがそれは攻撃のためのものではない。
『一方通行』という能力に関しては一方通行がよく分かっている。
だから、これはあくまでも目くらましだ。

圧倒的暴力があらゆるものを巻き上げ、この巨大な空間そのものを抉り取っていく。
勿論恋査にダメージはない。『反射』を備える以上、傷どころか埃一つすら付くことはない。
だがそれで構わない。そんなことは元から分かっていたことだ。
一方通行は一目散に逃げ出した。荒れ狂う暴風とそれが巻き上げる物のせいで恋査からは見えない。

とはいえ、当然一方通行はただ逃げているのではない。
全ては勝利のための布石。そのための一時の作戦だ。
今いる巨大な部屋から飛び出し、長い廊下を高速で駆け抜ける。
選んでいる暇も必要もない。適当な部屋に飛び込み、携帯を取り出す。

(間に合うか、いや、そォいう問題じゃねェか。
間に合わせるしかねェンだ。死にたくなきゃァな)

一分ほど稼げればそれで問題はない。
逆に言えば、一分は絶対に必要だということだ。
一秒たりとも無駄にはできない。迅速に、動く。

電話の相手はすぐに出た。当たり前だ、そうでないと困る。
早口に、簡潔に言葉を一方的に叩きつける。
状況の説明などしない。相手の事情も考慮しない。そんな時間などない。
ただ要求のみを突きつける。拒否権など与えもしない。


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