過去ログ - 【安価とサイコロで】勇者の遺品を巡ってバトルロワイヤル【魔王討伐】 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価とサイコロで】勇者の遺品を巡ってバトルロワイヤル【魔王討伐】

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966:＠[saga]
2013/06/04(火) 00:31:56.59 ID:0WWuC8Y10

・・・・・・

強化兵「……う」

強化兵「ハッ！？」ｶﾞﾊﾞｯ

天使「目を覚ましましたか」

強化兵「天使？　じゃあここは天国か？」

天使「こんな混沌とした漆黒の世界が天国だったら、信者は逃げ出します」

天使「この海の底のような空間は、おそらくヤツの「体内」ということになるのでしょう。ほら、この２人も」

賭博師「よぉ」

吸血鬼「どうも～」ﾆｺｯ

強化兵「……体が半分飲み込まれてんじゃねぇか。っつーか俺たちは、吸収されたんじゃなかったのか？」

天使「そのはずでした。事実、我々の体から離れた宝具たちは漆黒に飲まれてしまっています」

天使「―――あなたが隠し持っていた、この宝具を除いては」

強化兵「！！　反逆者の「腹巻き」……そうか、この環境に「適応」して、吸収を免れているってわけか」

天使「あなたに触れている我々も、その恩恵に預かっていたというわけです。しかし、だからといって状況が好転したわけではありません。脱出する手段がないのでは……」

吸血鬼「あら、あれはなにかしら～？」

天使「？」

強化兵「……こっちに向かって沈んでくるぞ。また誰かが吸収されたのか？」

賭博師「まさか、騎士か！？」

天使「いえ、あれは……。あっ！　さらに人影が２つ！」

吸血鬼「あの２人は元気ね～。すごい勢いで、こっちに泳いでくるわ～」

強化兵「泳いで……だと！？」

騎士「皆さん！　よかった、ご無事なようでなによりです。さあ、僕の手に掴まってください！」

賭博師「はは。おいおい、どういうこった。あんたのその黒い体、まるでヤツそっくりじゃないか」

騎士「今はヤツとほとんど「同じ生物」と言ってもいいでしょう。だからこそ、この空間で好き勝手を働けます。あなたたちを、ここから出すことも」

魔人形「アイドルさん、さっきはありがとうございます。おかげで、突破口を見つけることができました」ｶﾞｼｯ

アイドル「……ぅ」ｷﾞｭｯ

騎士「さあ、脱出しましょう！　「外」へ！！」

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