過去ログ - 暦「火憐ちゃん、ごめん」
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331: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:13:29.05 ID:bRAFU2f40
回想。


332: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:13:56.02 ID:bRAFU2f40
昨日の帰り道、僕は声を掛けられた。

あれは知らない奴じゃない。 僕の知っている奴、何より、僕の誇り。

火憐「おいおい、兄ちゃん。 どこに行くんだよ」
以下略



333: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:14:43.99 ID:bRAFU2f40
「すみません、どなたでしょうか。 人違いでは」

と、返したのだ。

その後、火憐は。
以下略



334: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:15:19.99 ID:bRAFU2f40
今なら分かる。 火憐は、僕なら覚えているだろうと、期待したのでは無いだろうか。

火憐は大荷物を持っていた。 月火が言っていた不審者と言うのは間違いなく、火憐の事だろう。

僕と会う前に、恐らくは月火と揉めて、荷物を持って飛び出した所に丁度よく僕が通りかかったのだ。
以下略



335: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:15:55.68 ID:bRAFU2f40
その事実にすら気付かず、僕は火憐に、続けて酷い言葉を浴びせた。

「いきなりそんな事を言われても、売りもしませんし買いもしませんよ」と。

この馬鹿は、呆れた様に笑いながら、火憐に向けてそう言った。
以下略



336: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:16:25.53 ID:bRAFU2f40
どんだけ馬鹿だよ。

妹の事すら忘れるって、そんな馬鹿いねえぞ。

小さい妹に忘れられ、それだけでも火憐はかなり傷付いていた筈なのに。
以下略



337: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:16:55.81 ID:bRAFU2f40




僕だ。
以下略



338: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:17:39.66 ID:bRAFU2f40
恐らく、少しの間だけ気を失っていたかもしれない。

月火の顔は、涙に濡れていて、僕がどんな状況だったかはすぐに分かった。

それに加え月火の奴、和服が僕の血塗れになってるじゃねえか。 なんだかホラー映画みたいだな。
以下略



339: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:18:12.25 ID:bRAFU2f40
月火「そう、そっか。 でも、死んだんじゃないかって思ってさ。 私」

暦「殺されても死なねーよ。 僕は不死身だからな」

月火「そうだよね。 うん。 私のお兄ちゃんだしね」
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340: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:18:49.95 ID:bRAFU2f40
月火「出掛ける? 今から? と言うか、血だらけだけど、大丈夫なの?」

暦「出かけるよ。 今から。 血だらけなのは、大した問題じゃねえよ」

月火「でも、でもさ。 どうみたって大丈夫じゃないじゃん。 お兄ちゃん」
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341: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/12(金) 18:46:29.81 ID:bRAFU2f40
月火「なにそれ、訳分からない。 こんな状態のお兄ちゃんを外に出す程、私は冷たくないよ」

暦「ありがとう。 だけど、行かないと」

月火「……それは、大事な事?」
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