457: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:44:14.51 ID:7T0TV7XF0
閑話休題。
火憐「よっし。 じゃあ飯を食いに行こうぜー」
結果的に、火憐に財布を奪われ、僕は先程の火憐よろしく、無一文となってしまった。
458: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:44:41.67 ID:7T0TV7XF0
火憐「りょーかい」
とりあえずの行動を決め、僕と火憐は並んで歩き出す。
それにしても、火憐とこれだけ一緒に行動するのって、いつ振りなんだろう。
459: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:45:32.65 ID:7T0TV7XF0
火憐「なあ、兄ちゃん。 ただ歩くってだけも、つまらなくねえか?」
と、横から火憐が話しかけてくる。
暦「なら別に、逆立ちしてもいーぜ。 今日くらいは見逃してやる」
460: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:46:11.63 ID:7T0TV7XF0
暦「じゃあ、どういう意味だよ。 というか、普通に歩くのがつまらないって、これからどうやって生きて行くんだよ」
火憐「これからとか、そんな先の事なんて考えてられないだろ。 あたしは今を生きているんだよ」
こいつが言うと説得力あるよな。 だけど、今を生きていると言うより、その場の勢いで生きているって感じだが。
461: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:47:04.37 ID:7T0TV7XF0
暦「遊びながらか。 別に良いけどさ、肩車でもするの?」
火憐「それもしたいけど、あれやろうぜ」
肩車がしたいとか、どういう事だ。
462: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:47:43.06 ID:7T0TV7XF0
火憐「違う違う。 違うんだ兄ちゃん」
火憐「あれだ。 ぐーちょきぱーでさ、勝った方が指の数だけ進めるって奴」
懐かしいなぁ。 小学生の時とか、妹達とやった物だ。
463: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:48:21.43 ID:7T0TV7XF0
暦「それは分かるけど、指の数じゃないからな」
グーで勝ったら、一歩も進めないじゃねえか。 チョキしか出さないだろ、そんなルール。
暦「グリコとか、チョコレートとか、パイナップルって奴か?」
464: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:49:19.11 ID:7T0TV7XF0
時間経過。
暦「いくらなんでも弱すぎるだろ、火憐ちゃん」
開始一分。 既に十回やって、十回とも僕の勝ちである。
465: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:49:48.98 ID:7T0TV7XF0
火憐「次は必ず勝つ!」
火憐は僕を指差し、堂々と宣言する。
暦「……仕方ねえな。 一回くらい負けといてやるか」
466: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:50:27.63 ID:7T0TV7XF0
と、思っていた。 つい今の今まで。
火憐「よーし。 行くぜー」
火憐「チ!」
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