過去ログ - 暦「火憐ちゃん、ごめん」
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516: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:25:20.00 ID:7T0TV7XF0
忍野「でもさ、阿良々木くんが原因だなんて、ひと言も言ってないよ」

忍野「阿良々木くんにも分かる様に、はっきり言った方が良さそうだ」

忍野「逆なんだよ、阿良々木くん」
以下略



517: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:25:57.27 ID:7T0TV7XF0
忍野「そこの妹ちゃんが原因で、阿良々木くんは巻き込まれた側って事さ」

忍野「噛み砕いて言うと、妹ちゃんは加害者。 阿良々木くんは今回に限っては、被害者って事だね」

暦「なんだよ、それ。 冗談にもならないぞ、忍野」
以下略



518: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:26:23.69 ID:7T0TV7XF0
忍野「優しいよね、阿良々木くんはさ。 でも、その優しさが人を傷付ける事だって、あるんだぜ?」

忍野「そして、今回僕はその優しさを利用した。 って立場になるんだけどね」

暦「利用? 僕をか?」
以下略



519: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:26:55.34 ID:7T0TV7XF0
火憐が加害者で、僕が被害者。

いつの間にか、僕は忍野と火憐との間に壁を作る様に立っていて、火憐の表情は分からない。

けど、いつも元気なあいつがひと言も喋らないのが、逆に気持ち悪かった。


520: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:27:26.54 ID:7T0TV7XF0
忍野「忘物草。 特性は呪い。 今、中学生の間で噂されているみたいだね」

忍野「もっとも、大分曲解されて伝わっているみたいだけど。 その辺は、妹ちゃんの方が詳しいんじゃないかな?」

忍野が火憐に向けて、そう言った。
以下略



521: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:28:08.14 ID:7T0TV7XF0
火憐は僕の背中に、そう声を掛ける。

僕は後ろを振り返り、こう答えた。

暦「いいぜ、引き受けてやるよ」
以下略



522: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:28:39.44 ID:7T0TV7XF0
以下、回想。

ある日、火憐の蜂の話と、月火の不如帰の話が終わってすぐの事だったらしい。

とは言っても、月火の話は火憐にしていないので、火憐は「ダンプカーが家に突っ込んだ後」と言っていた。
以下略



523: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:29:43.03 ID:7T0TV7XF0
例えて言うならば、ある桜の木の下で告白すれば、その恋は実るだとか、その程度の話。

噂話。

しかし、それは繋げてしまった。
以下略



524: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:30:13.24 ID:7T0TV7XF0
が、火憐の予想は外れた。

それは本当に、ただの噂話でしか無く、貝木が広めた『おまじない』は絡んでいなかったのだ。

その結果に満足した火憐は、一人帰路に就いたと言う。
以下略



525: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:30:40.23 ID:7T0TV7XF0
火憐は呆気に取られたと言う。

目の前に、アスファルトの地面から咲き誇った一輪の花に。

次に頭に浮かんだのは、昼間の噂話だった。
以下略



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