524: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:30:13.24 ID:7T0TV7XF0
が、火憐の予想は外れた。
それは本当に、ただの噂話でしか無く、貝木が広めた『おまじない』は絡んでいなかったのだ。
その結果に満足した火憐は、一人帰路に就いたと言う。
525: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:30:40.23 ID:7T0TV7XF0
火憐は呆気に取られたと言う。
目の前に、アスファルトの地面から咲き誇った一輪の花に。
次に頭に浮かんだのは、昼間の噂話だった。
526: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:31:08.86 ID:7T0TV7XF0
回想終わり。
暦「って事は、その火憐ちゃんの願いが、今回の怪異を起こしたって事か?」
火憐が、皆の記憶が無くなる様にと、願った?
527: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:31:39.08 ID:7T0TV7XF0
暦「……でも、それならどうして。 火憐ちゃんは、何を願ったんだ?」
火憐「それは……」
言い辛そうに、火憐が口を閉ざす。
528: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:32:09.35 ID:7T0TV7XF0
忍野「阿良々木くん。 あんま責めたら可哀想じゃないか。 その辺りは僕が補足するからさ」
上辺だけの言葉だな。 とは思う。 他の誰でもない、忍野自身が語らせたのだから。
けれど、忍野を責めるのもまた、筋違いだろう。
529: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:33:01.91 ID:7T0TV7XF0
呪い。 人に対してかける、呪い。
忍野「そして、願いってのも少し違うかな」
忍野「忘物草の効果は、極めて限定的だ」
530: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:33:37.53 ID:7T0TV7XF0
忍野「一人の対象に、忘れられなくなる」
忘れ『られなく』なる?
暦「待てよ、忍野」
531: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:36:21.21 ID:7T0TV7XF0
忍野「そこだよ。 それが忘物草の特徴って言ってもいいね」
忍野「呪いはあくまでも呪い。 それだけって事さ」
忍野「一人の人間に忘れられなくなる、だけど」
532: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:36:52.78 ID:7T0TV7XF0
忍野「はは、だからさ。 阿良々木くん」
忍野「君もここまで来れば、さすがに分かるだろ?」
忍野「いつまで、分かっていない振りをしているんだよ。 なあ」
533: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:37:19.81 ID:7T0TV7XF0
火憐が、僕に? 忘れられたく無いと?
つまり……
火憐が願ったのは、僕の事?
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