553: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:31:45.08 ID:0P1TubCZ0
そして、忍野はそれに対処するべく、僕や戦場ヶ原、羽川を呼び出したと言う。
主に呼び出したかったのは僕らしいが、戦場ヶ原と羽川は保険で呼び出したらしい。
頭が異様に良い二人にも話しておけば、何かきっかけとなる物を掴めるかも。 と踏んでの事だ。
554: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:32:12.27 ID:0P1TubCZ0
そして、羽川と戦場ヶ原は先に帰らせ、二人が去った後の廃墟には、僕と忍野だけが残され。
もし、気付いた事があったら忍野に報告する様に、と警告した。
そう警告する事によって、僕が異変を自ら解決しようとして、動くだろうと考えての事だ。
555: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:32:38.64 ID:0P1TubCZ0
まとめると、忍野が予想出来なかった事が、三つある。
一つ目は、先程も言った様に、火憐の想いが予想以上に強く、怪異の広まる速度が速かった事だ。
そして、もう一つは。
556: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:33:05.88 ID:0P1TubCZ0
最初の一つはともかく、後の二つは結果的に、良い方に転んだと言えるかもしれない。
僕が火憐の事を忘れ、火憐が僕から距離を取った。
僕が火憐の事を思い出し、しかし火憐と接触しなかった。
557: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:33:31.91 ID:0P1TubCZ0
そして、怪異。
忘物草は、呪いをかけた人間に憑き、対象の人間を殺すと言う。
この場合は火憐に憑き、僕を殺すと言う事だ。
558: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:33:57.71 ID:0P1TubCZ0
しかし、僕は火憐の事を思い出し、再び火憐の立場に移った。
この場合、やはり同じく、怪異は僕を殺すのだけれど、対策が打てると言う。
つまり、火憐と僕が接触していなければ、成す術も無く殺されていたと言う事だ。
559: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:34:48.16 ID:0P1TubCZ0
が。
草は成長する。
雑草が水を吸う様に。 花が水を吸う様に。
560: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:35:13.52 ID:0P1TubCZ0
既に、忍野だけでは手に負えないレベルだと言う。
出来る限り、被害が出ない様に、ここ数日は結界を張り巡らせていた。 との事だ。
なるほど、それで廃墟には居なかったって事なのだろう。
561: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:35:42.37 ID:0P1TubCZ0
そして、その怪異を消す為には選択肢が三つ。 いや、四つか。
一つ目は分かり易い。 神原の時と同じ条件。 僕が殺される事。
二つ目はその逆。 火憐が死ぬ事。
562: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:38:58.01 ID:0P1TubCZ0
「四つ目はあまりオススメが出来ないかな。 やり方は三つ目までと同じ、本体を炙り出すんだけど」
「この草というか、花というか。 まあ、どっちでもいいんだけれど。 弱点があるんだよ」
「てっぺんに咲いている一輪の花。 それをぶった切れば、怪異は死ぬ」
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