564: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:41:55.03 ID:0P1TubCZ0
「忍ちゃんのブレードなら、勝率は大分上がるよ。 少なくとも、倍くらいにはなるね」
「そうか。 けれど、忍野。 僕は心渡を使わないよ」
「……正気かい? それで阿良々木くんが死んでも、責任は取れないけどなぁ」
565: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:42:21.28 ID:0P1TubCZ0
僕は、僕自身で火憐と戦う。
正直、あの化物みたいな妹に、更に化物の力が加わったら勝てる気なんてしねえけど。 それでも僕がやるべき事だ。
忍野曰く、火憐にはただ純粋な想いしか無かったと言う。
566: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:42:47.69 ID:0P1TubCZ0
ああ、そうそう。 忍の話もしておこう。
あいつはどうやら、僕が火憐と出会ったその瞬間に、正体に気付いたらしい。
正確に言えば、ある程度成長した怪異に憑かれている火憐を見たら。 だ。
567: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:45:32.34 ID:0P1TubCZ0
との事。
本当に、お人好し吸血鬼である。
そして、今。
568: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:46:31.55 ID:0P1TubCZ0
僕は基本的に行動が馬鹿だし、要領も良くない。
勉強もできなければ、強くない。
妹達には偉そうな口を叩くけれど、自分の事を棚上げにしているだけだ。
569: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:47:03.59 ID:0P1TubCZ0
誇りの一つも守れないで、何が人間だ。 何が兄だ。
それだけは、絶対に譲れないんだ。
570: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:48:26.49 ID:0P1TubCZ0
暦「分かった、僕が選ぶの三番目だよ。 忍野」
忍野「そうかい。 一番きついのを選ぶなんて、ひょっとして、阿良々木くんってマゾだったりするのかな」
暦「かもしれねえな」
571: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:52:05.71 ID:0P1TubCZ0
忍野「気にしないでくれよ。 僕と阿良々木くんの仲じゃないか」
忍野「さて、それじゃあ僕は準備に取り掛かるけど。 妹ちゃんとお話は、良いのかな」
忍野「最後の話になるかもしれないしね」
572: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:53:48.63 ID:0P1TubCZ0
暦「火憐ちゃん」
忍野は空気を読んでくれたのか、ただ準備に取り掛かっただけなのか、部屋から姿を消していた。
火憐「なんだ、兄ちゃん」
573: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:54:28.73 ID:0P1TubCZ0
火憐「あたしの所為で、こんな事になってるんだろ? あたしが加害者で、兄ちゃんが被害者で」
火憐「謝るのはあたしの方じゃねえか。 そうだろ、兄ちゃん」
暦「確かに、火憐ちゃんの言う通りかもな」
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