566: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:42:47.69 ID:0P1TubCZ0
ああ、そうそう。 忍の話もしておこう。
あいつはどうやら、僕が火憐と出会ったその瞬間に、正体に気付いたらしい。
正確に言えば、ある程度成長した怪異に憑かれている火憐を見たら。 だ。
567: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:45:32.34 ID:0P1TubCZ0
との事。
本当に、お人好し吸血鬼である。
そして、今。
568: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:46:31.55 ID:0P1TubCZ0
僕は基本的に行動が馬鹿だし、要領も良くない。
勉強もできなければ、強くない。
妹達には偉そうな口を叩くけれど、自分の事を棚上げにしているだけだ。
569: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:47:03.59 ID:0P1TubCZ0
誇りの一つも守れないで、何が人間だ。 何が兄だ。
それだけは、絶対に譲れないんだ。
570: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:48:26.49 ID:0P1TubCZ0
暦「分かった、僕が選ぶの三番目だよ。 忍野」
忍野「そうかい。 一番きついのを選ぶなんて、ひょっとして、阿良々木くんってマゾだったりするのかな」
暦「かもしれねえな」
571: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:52:05.71 ID:0P1TubCZ0
忍野「気にしないでくれよ。 僕と阿良々木くんの仲じゃないか」
忍野「さて、それじゃあ僕は準備に取り掛かるけど。 妹ちゃんとお話は、良いのかな」
忍野「最後の話になるかもしれないしね」
572: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:53:48.63 ID:0P1TubCZ0
暦「火憐ちゃん」
忍野は空気を読んでくれたのか、ただ準備に取り掛かっただけなのか、部屋から姿を消していた。
火憐「なんだ、兄ちゃん」
573: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:54:28.73 ID:0P1TubCZ0
火憐「あたしの所為で、こんな事になってるんだろ? あたしが加害者で、兄ちゃんが被害者で」
火憐「謝るのはあたしの方じゃねえか。 そうだろ、兄ちゃん」
暦「確かに、火憐ちゃんの言う通りかもな」
574: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:54:56.83 ID:0P1TubCZ0
火憐「そんなの、仕方ねえだろ。 兄ちゃんの所為じゃない」
暦「言ったろ。 火憐ちゃんが許してくれても、僕が僕を許せないんだよ」
暦「だから、必ずまた会おうぜ。 火憐ちゃん」
575: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:55:24.15 ID:0P1TubCZ0
火憐「あはは。 格好良いよな、兄ちゃんはさ」
火憐「でも……本音を言うと、やめて欲しい」
暦「何でって、聞いてもいいか」
576: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:55:53.06 ID:0P1TubCZ0
暦「……忍野はそう言ってたけどさ」
暦「終わらないよ。 火憐ちゃん」
暦「お前が死んだら、誰が僕の事を毎朝起こしてくれるんだよ」
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