604: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/20(土) 20:14:46.07 ID:16NcLeen0
暦「どういう意味だ、忍」
忍「簡単な事じゃよ。 お前様と、妹御だったから、今回の事になったんじゃ」
忍「馬鹿と馬鹿だしのう。 選べる道なんて、最初から無い」
605: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/20(土) 20:15:11.20 ID:16NcLeen0
暦「忍にそう言われちゃ、返す言葉もねえな」
忍「だから、お前様が悩む事でも無いわい」
忍「お前様は、ただ妹に想われて幸せだなぁ。 とか感じておればいいだけじゃ」
606: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/20(土) 20:16:46.55 ID:16NcLeen0
暦「とにかく、僕はまたあの家に帰る。 もう一人の妹も待っているし」
忍「そうじゃな。 今回、儂は殆ど無力と言っていい。 いくらあの小僧がおると言っても、油断はするなよ」
暦「はは。 随分とマジな兄妹喧嘩になりそうだな。 あいつ、強いからなぁ」
607: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/20(土) 20:17:19.72 ID:16NcLeen0
忍野「やあ、お待たせ」
忍野が戻ってきたと言う事は、つまり。
暦「準備が出来たって事か」
608: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/20(土) 20:18:01.63 ID:16NcLeen0
暦「分かってるさ。 それに、これは僕と火憐ちゃんの問題だ。 戦場ヶ原を巻き込む訳には行かない」
忍野「そりゃそうだ。 けど、あのツンデレちゃんは多分。 怒ると思うけどなぁ、本当の事を知ったらさ」
だろうな。 怒り心頭で、多分僕は海に沈められるか、切り刻まれるか、文房具で刺されるかのどれかだろう。
609: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/20(土) 20:19:13.61 ID:16NcLeen0
忍野「それで、真面目な話だけどさ」
忍野はおどけた声の調子を変え、普段より更に、低い声で言う。
それだけで、僕はそれほど真面目な話だと、理解した。
610: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/20(土) 20:19:43.14 ID:16NcLeen0
忍野「つまり、扉も内側から開くって事さ。 そこで阿良々木くんが逃げ出せば、死に損ねる」
忍野「そうなったら最悪のパターンだ。 あの怪異は、阿良々木くんが死ぬまで、花粉を撒き散らす」
暦「花粉? それって……」
611: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/20(土) 20:20:17.87 ID:16NcLeen0
なるほど。 まあ、あまり関係の無い事だ。
だって、僕が命惜しさに逃げ出すなんて事は、無いのだから。
暦「その辺は心配いらねえよ。 もし死ぬ時は、潔く死ぬさ」
612: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/20(土) 20:20:53.93 ID:16NcLeen0
てっきり、いつもの言い回しを忍野はするのかと思ったけど、その後に続く言葉は無かった。
暦「どうしたんだよ。 いつもみたいに言わないのか?」
忍野「僕だって、良識は弁えているさ。 とてもじゃないが、良い事があった様には見えない阿良々木くんに対して、そんな事、口が裂けても言えないなぁ」
613: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/20(土) 20:23:27.67 ID:16NcLeen0
そんな話をしている内に、着いた。
かつて、一度入った事のある部屋。
今は、火憐が中に。
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