67: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:25:27.20 ID:4Ue2Nw/k0
閑話休題。
こうも知り合いに連続して会っていると、本来の目的を忘れてしまいそうである。
忍には十分だけ待てと言ったが、もう既に三十分くらいは経っているのでは無いだろうか。
68: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:26:01.98 ID:4Ue2Nw/k0
暦「悪かったって。 ゴールデンチョコレート五個にしてやるから、勘弁してくれないか」
僕がそう言うと、忍は両手の内側を僕に向ける。 降参のポーズの様だ。
暦「降参?」
69: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:26:30.69 ID:4Ue2Nw/k0
一応誤解があるといけないので、言っておくが、この巻き上げると言うのは、ただ単に借りると言うだけの事である。
普通に『借りる』と使うと、兄として些か情けないので『巻き上げる』と言う表現を使っているのだ。
暦「分かった。 ゴールデンチョコレート十個、それで手打ちだ」
70: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:27:20.19 ID:4Ue2Nw/k0
ドーナッツを無事に(?)食べ終え、現在は帰宅途中。
話が変わるが、アニメやら漫画やらで、知り合いと連続して会う描写と言うのが結構あるのは分かるだろうか?
見ている側としては「いやいや、そんなのねえから!」と思うのだけれども。
71: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:27:59.35 ID:4Ue2Nw/k0
日本全国、と言ったら少し大袈裟だったかもしれない。
しかし、町一つの人口としては約一万人程の筈である。
その中から友達に会うにしても、かなりの確率になると言う事だ。 計算は得意じゃないのでどんな確率かは分からないが。
72: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:28:28.45 ID:4Ue2Nw/k0
まあ、それでも。
友達になれる程、近くに住んでいる者同士なら、ある程度の確率の上乗せはあるとは思うけど。
とにかく、どうしてこんな話をしたかと言えば、それはもうとても単純な物である。
73: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:28:58.78 ID:4Ue2Nw/k0
忍野「やあ、阿良々木くん」
忍野メメ。
年中アロハ服のおっさん。
74: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:29:51.08 ID:4Ue2Nw/k0
暦「……忍野? どうして」
忍野「まあまあ、積もる話もあるだろうね。 ただどうして居るのかって言われれば-----」
忍野「阿良々木くんなら、何故かは分かるんじゃないかな?」
75: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:30:34.21 ID:4Ue2Nw/k0
忍野「ただ、僕はいつでも中立さ。 そこのバランスを保つ為なら、そこに僕は居るんだよ」
忍野「分かるかな? 阿良々木くん」
暦「……さあな」
76: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:31:28.79 ID:4Ue2Nw/k0
忍野「あれ、おかしいな。 てっきり用事があるのは阿良々木くんの方だと思ったんだけど」
忍野「ま、いいや。 阿良々木くんがそう言うなら、そうなんだろうね」
暦「言ってる事が良く分からないぞ、忍野」
77: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/06(土) 14:32:09.82 ID:4Ue2Nw/k0
忍野「出来たら、では無く……思い出したら、なんだけどさ」
忍野はそう言いながら、意味深な笑顔を作る。
暦「分かった。 色々お前と話したい事はあるけど」
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