671: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:27:50.09 ID:3uFUiPCu0
忍野「ま、そういう理由だよ。 妹ちゃんは今回の事は全部覚えていない。 けど、生きている」
忍野「後遺症なんてのも、無いだろうね」
火憐は、それで良かったのだろうか。
672: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:28:20.98 ID:3uFUiPCu0
暦「なあ、忍野。 一つ聞いてもいいか?」
未だにしゃがみ込む忍野の背中に向けて、僕は聞く。
忍野「うん。 良いよ」
673: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:28:51.84 ID:3uFUiPCu0
僕にとって。
暦「……それは、そうかもな。 僕も今回、大分、自分の馬鹿っぷりを認識させられたよ」
暦「でも、まあ。 やり直せるのなら、やってやるさ」
674: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:29:17.35 ID:3uFUiPCu0
そうしてその後、僕は火憐をおぶって、忍は僕の影に戻り、忍野は少しだけフラフラしながら(多分、僕が殴った所為だろう)いつもの部屋へと向かう。
忍野「そうだ、阿良々木くん」
前を歩く忍野が、僕の方に振り返り、口を開く。
675: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:29:44.47 ID:3uFUiPCu0
忍野「今回のはチャラでいいよ」
暦「チャラ? 理由を教えてくれよ」
暦「さすがに、僕を騙したからとか、そういう理由じゃねえんだろ?」
676: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:30:13.74 ID:3uFUiPCu0
暦「……そうかよ」
全く、こいつも本当に、お人好しだよな。
暦「僕に肩代わりとかはさせないのか」
677: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:30:46.46 ID:3uFUiPCu0
迷惑掛けるよな、忍野にも。
こいつは最初っから、多分、請求する気なんて無かったのだろう。
結局、全て忍野の計算どおりだったって訳なのかもしれない。
678: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:31:13.86 ID:3uFUiPCu0
暦「これは、粉?」
忍野「そ。 まあ、あの怪異の遺物って感じかな。 これはこれで、結構危険な物だからさ、僕の方で処分しておくよ」
忍野の柄もあり、なんだか危険な薬物を持っているおっさんみたいだな。 言わないが。
679: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:31:40.49 ID:3uFUiPCu0
暦「忘れた記憶を……戻せる?」
暦「っつう事は、火憐ちゃんの記憶も戻せるって事か?」
忍野「うん。 その通り」
680: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:32:35.35 ID:3uFUiPCu0
暦「……いや、いいよ。 それは忍野が処分してくれ」
忍野「そうかい。 やっぱり、阿良々木くんは変わらないね」
暦「それは、良い意味で? 悪い意味で?」
681: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:33:02.51 ID:3uFUiPCu0
忍野「確かに、阿良々木くんの言うとおりだ」
忍野の表情は見えないが、多分、笑っているのだろう。
暦「にしても、後味が良すぎて、逆に気持ち悪いな」
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