694: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 13:33:48.77 ID:NdawjWEZ0
つうか、こいつやっぱり重いだろ。
普段なら、自転車で来ていた距離なので、特に遠い等とは思わなかったのだけれど。
今は徒歩であるし。 それに火憐をおぶった状態だ。
695: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 13:35:28.50 ID:NdawjWEZ0
あ。
そうだ、火憐は確か、あれを持っている筈だ。
僕が奪われた、例のアレ。
696: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 13:36:03.15 ID:NdawjWEZ0
さっきまでの重かった感じはいつの間にか無くなっていて、偶然にも近くにあったベンチに早足で移動をすると、僕は火憐をそのベンチの上へと寝かせる。
いや、別に悪い事をするって訳じゃないぜ? だってほら、元々僕が持ってきた物だし。
それを火憐に取り上げられた形なのだから、元の持ち主である僕が奪い返すのは当然の権利だろう。
697: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 13:36:34.59 ID:NdawjWEZ0
ああ、そうだ。 忍野に奢らされる寿司とやらも、そこから捻出しよう。
なんだ、本当に後味が良い結末である。 やったね。
と、考え、火憐の着ているジャージを弄る。
698: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 13:37:02.26 ID:NdawjWEZ0
だけども。
火憐「……ん」
どうやら、地獄の番犬を起こしてしまった様である。
699: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 13:37:50.50 ID:NdawjWEZ0
暦「いやいや、それは気のせいだよ火憐ちゃん」
火憐「そうか? あたしの感知能力、結構当たるんだけどな」
怖い妹だ。 嘘発見器かよ。
700: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 13:38:35.21 ID:NdawjWEZ0
暦「じゃあいくぜ」
暦「その壱。 阿良々木暦は、阿良々木火憐の事が超好きである」
火憐「本当だな」
701: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 13:39:03.82 ID:NdawjWEZ0
暦「残念だったな、火憐ちゃん。 外れだぜ」
火憐「ああん? 今の言葉の中に、嘘が混じってたって言うのかよ」
例の如く、凄む火憐。
702: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 13:41:30.92 ID:NdawjWEZ0
火憐「ふうん。 そっか。 ま、良いんだけどさ」
良いのかよ、なら凄まないでくれよ。
まあ。
703: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 13:42:06.31 ID:NdawjWEZ0
火憐「てか、なんであたし、こんな所に居るんだよ」
独り呟く様に火憐は言い、次いで僕の顔を見て、ハッとする。
火憐「兄ちゃん……さては、あたしを拉致しやがったな!」
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