720: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:11:03.11 ID:NdawjWEZ0
暦「知っている振り?」
火憐「そう。 振りだ」
火憐「んでさ、大体その知っている振りってのは、知っているに変わるんだぜ」
721: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:14:03.57 ID:NdawjWEZ0
暦「自然と、ねえ」
火憐「兄ちゃんだってそうだろ? あたしに色々言う時だって、月火ちゃんとやり取りする時だってさ」
そうなのだろうか。 僕は、火憐や月火の事を知っている振りをしていて、その振りは大体が知っているに、変わっているのだろうか。
722: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:15:57.13 ID:NdawjWEZ0
火憐「ふうん。 ま、別に良いけどさ」
火憐「兄ちゃんは兄ちゃんだろ。 別に兄ちゃんがあたしと月火ちゃんの事を分かっていないからって、それが何か問題でもあるのか?」
火憐「あたしはそんなの気にしないし、月火ちゃんだってそうだよ」
723: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:18:19.81 ID:NdawjWEZ0
暦「もっと他にもあるだろ! 勉強を見てくれるとか、くだらない話に付き合ってくれるとか、一緒に遊んでくれるとかさ!」
火憐「んー? んな事、あったっけ?」
まあ、無いんだけどな。
724: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:19:03.21 ID:NdawjWEZ0
火憐「気にするなよ。 あたしも実は、兄ちゃん大好きっ子なんだぜ」
暦「知ってるよ。 それくらいは、知ってる」
火憐「にっしっし。 さすがだぜ、兄ちゃん。 一応聞いておくけど、兄ちゃんもあたしの事、大好きだろ?」
725: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:20:58.39 ID:NdawjWEZ0
さて、そんな暇潰しの話をしていたら、どうやら家の前まで着いた様である。
短かった様な、長かった様な、そんな家出もこれにて終わり。
僕と火憐は家の扉を開ける。
726: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:21:57.60 ID:NdawjWEZ0
さて、ここからまた一勝負か。
月火との勝負は、今までで一番辛い戦いになりそうである。
まあ。
727: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:22:55.64 ID:NdawjWEZ0
以上で第十九話、終わりです。
後日談的な奴を投下しまして、前編終了となります。
728: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:23:56.55 ID:NdawjWEZ0
後日談というか、今回のオチ。
「兄ちゃん、朝だぞこら!」
「いい加減起きないと駄目だよー!」
729: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:24:27.45 ID:NdawjWEZ0
今まで当然の様にあった事が、ある日突然無くなる事によって、気付いたとでも言える様に。
僕の当然は勿論、この火憐と月火による目覚ましと言う事になるのだろう。
そんな当然も、やがて無くなる日はやってくる。 無限では無く、有限なのだから。
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