過去ログ - フィアンマ「病室を、間違えていないか」ヴェント「ッ、」
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28: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/04/06(土) 22:08:03.72 ID:01/4WOYt0


流れに流されて、レストランまで来てしまった。
丁度昼時だったので、断りきれなかったところもある。
緊張する理由のない彼は、淡々と食事をしていた。

「失恋か何か、か」

もぐ、とイカを口に含み。
金色の視線が、私の方に向けられた。
別に、失恋や、目立って悲しい事があった訳ではない。
慢性的に抱えている辛さが、絶望が、時折こうして顔を覗かせるだけだ。

「そういう訳でもないんですケドね、」
「……敬語でなくて構わん」

畏まった話し方は好かない、と彼はぼやく。
何がしかの高い地位にでもいるのだろうか。
チーズのたっぷり乗ったピザをひと切れ食べ、敬語はやめる、と頷いた。
傘の件を聞きたいような、聞いてはいけないような。
会話が弾むでもなく、酷く気まずい訳でもなく、食事が終わる。


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