過去ログ - 【俺妹】あやせ「お兄さん、約束は守ってくださいね」
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/29(月) 03:48:01.05 ID:qQcJ86yyo

あやせの話によれば、通り抜けられるかどうかは、自分の意思とはまったく関係がないらしい。
現に今俺が座っている椅子には、ベッドと同じような感覚で座ることは出来ないという。

「もしかして、試したのか? 他にもわかったことは?」

「見事に転びました。それと自分でも驚いたんですけど、寝ている間は宙に浮いてしまうんです」

俺は頭の中で、ふわふわと気持ち良さそうに空中を漂うあやせを想像してみる。
羨ましい気がしないでもないが、当のあやせは、俺のそんな心を読んで不機嫌な顔になった。

「さっきも話しましたけど、天井は通り抜けてしまうんです」

「そのことで、何か困るわけでも?」

「お兄さんはあの日、朝まで気絶していたからわからないんです」

「何かあったのか?」

「わたし、気が付いたら屋根の上で寝ていたんです」

「それは災難だったな。ていうか、あやせは災難の真っ最中だったよな」

「ですから無闇な所では寝られないんです」

「じゃあ、昨日はどこで寝たんだよ。姿が見えないから、てっきり桐乃の部屋かと思ってたんだが」

「わたし、ずっとそこで寝ていましたけど」

あやせが指差した先は、俺のベッドの下だった。


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