過去ログ - モバP「小関麗奈のせかいせいふく」
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118: ◆oqwiViwowY[saga]
2013/04/12(金) 19:05:26.59 ID:Y/hiv0Xm0

そろそろ1週間になるだろうか。

俺は麗奈に仕事を取ってくると伝えたというのに。
未だ、俺の手の中には、1つの仕事も舞い込んではいなかった。

俺は…麗奈に、何もできていない。
きっと、彼女だって大きな仕事がやりたいはずだ。
それでも…いつも、ほとんど文句も言わず、頑張ってくれている。

はじめてオーディションを行ったとき、俺は思った。

あの頃は業界に馴染んでいなかったから、全てが疑問でいっぱいだった。
日々、何十人…何百人と、候補生のアイドルをみてきた。
けれど、彼女らの違いがわからなかった。

誰もが同じような傾向の服を着て、同じような定型句を並べていく。

後でちひろさんに聞いたことだが…養成所に所属しているアイドルはそうらしい。
そういう所はどのくらいアイドルを排出できるか、で評価が決まる。
つまるところ…機械化されているということ。

プロダクションごとに決まった対応をする。
それでたまたま、数人引っかかれば、それでいい。

アイドルが部屋を入退室する度に、俺は恐怖すら覚えた。
誰もが俺に同じ答えを残してゆくのだから。

『―――どうしてアイドルになりたいと…そう思ったんですか?』
「―――はい!小さな頃から、アイドルに憧れていたからです!」

そんな中…ひとりの候補生が、目を奪った。

それが、麗奈だった。




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