過去ログ - モバP「小関麗奈のせかいせいふく」
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33: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 11:39:51.62 ID:RYLbRcvj0
2ヶ月くらいたった、ある日のことよ。
早めに着いて、ストレッチや発声練習をしていた。
もっともっと上達したい。そう思っていたからだった。
がちゃり、と中学生の先輩方がやってくる。
おはよう、麗奈ちゃん。爽やかな笑顔での挨拶。
おはようございます。今日も、よろしくお願いします。
朝だろうと夜だろうと、ここではみんなおはようを使う。
多分…だけど、芸能界にならって、そうしているんだと思う。
別に敵対心を抱いているわけじゃないし、普通にそう挨拶した。
技術面でみても、素晴らしいものを持っていたし、尊敬してたわ。
…けれど、次の一言で、アタシは。
『あー、今日もレッスン。なんか、面倒くさい』
『早く家に帰って、録画してるドラマがみたいよ』
『何でこんなとこ入っちゃったんだろ』
信じられなかった。
今まで尊敬していた先輩が。
どうして…そんな事を言うのよ、って。
同時に、言葉にできない屈辱を覚えた。
どうして、アタシはこんな人に負けてるんだろう、って。
真剣にアイドルを目指しているのに、アタシはなぜ、この人に…って。
その日から…その人は、アタシの先輩ではなくなった。
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