過去ログ - モバP「小関麗奈のせかいせいふく」
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36: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 11:48:34.26 ID:RYLbRcvj0
オーディション当日。
その日は、雲ひとつない土曜日の朝だった。
決められた時間に養成所に集まって、準備をしていたわ。
みな、見たこともないくらいきれいな衣装をきて、メイクをして。
アタシと、それから入ってきた後輩の数人は、残ってレッスン。
いつも通り集中してこなしたし、やりきった開放感もあった。
でも…頭の片隅で、やはりオーディションが気になった。
トレーナーさんはみなに付き添うことなく残っていたの。
付き添いで一緒に行くのは、養成所の副代表の人だったから。
だから、アタシたちは独り占めするかのように、レッスンを見てもらえた。
『麗奈ちゃん、すごく上達も早いし、熱心だし、とても感心するよ』
トレーナーさんにそう言ってもらえて、アタシは認められた気がした。
ありがとうございます。そう返すと、さらに思わぬ提案があった。
『よかったら、レッスンのない日も、空いている部屋を使ったらいい』
『私から話しておくから。大部屋ばかりで、みな誰も使わないから』
『君みたいに熱心な子がいると、私もやりがいがあるよ』
アタシはその提案に一も二もなく飛びついた。
ありがとうございます。お願いします。嬉しいです。
そのトレーナーさんの言葉の意味は、すぐにわかることになった。
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