過去ログ - モバP「小関麗奈のせかいせいふく」
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43: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 12:01:14.61 ID:RYLbRcvj0
数ヶ月…時間を無駄にすることなく、積み上げてきたものがあった。
面接を終えてからの2次選考…つまり、ボーカル、ダンスの審査。
それらを前にして…アタシは、半分も実力を出せなかった。
歌詞を忘れ、ダンスの振り付けすらも忘れて。
でも…できるかぎりのことはやったつもりだったけれど。
何度も何度も、必死になって練習したものは、どこかへ行ってしまった。
出てきた先輩の顔は…なんだか、晴れやかな顔だった。
待機室にいる間も、候補生の友達と嬉しそうに話していた。
どうやら…とても好印象で、もしかしたら…そういうことらしい。
どうして?あの先輩は…確か、コピーに沿って話していたはず。
向かう車の中でも、コピーをみながら定型句を反復してた。
アタシは包み隠さず全てを話したわ。
なのに、なぜ、アタシが嘲笑されて、先輩が?
そんな顔をしているのは、アタシのはずじゃ、なかったの?
なのに…アタシは、3分ほどで、数ヶ月の時間を失った。
あまり熱も入れず、適当に練習をしていた先輩が結果を残した。
目眩がした。
待機室の鏡の中のアタシは、ずっとアタシの瞳をみていた。
その表情は、とてもみれたものじゃなかった。
耳鳴りが起こって、気分が優れない。
アタシの希望は、絶望に取って代わられていった。
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