過去ログ - モバP「小関麗奈のせかいせいふく」
1- 20
47: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 12:06:03.41 ID:RYLbRcvj0

ただいま。

父親の声が玄関に響いていた。
アタシは部屋で、ベッドの中に身体を埋めていた。
…このまま、どこまでも沈んでいくことができたなら、いいのに。

麗奈は…その声が、ぴたりと止まる。
きっと、アイコンタクトかなにかで、伝わったのよ。

景色の変わらない、暗い部屋の中で、ただ、呼吸しているだけ。
それをどのくらい繰り返したあとだったか…声が聞こえた。

麗奈。ごはんができたから、食べましょう。

確かに、お腹がすいていた。
緊張もしていたし、余計にだったと思う。
いつまでも、こんな姿はしていられない。きっと、聞かれる。

だから…そのときに、素直に、謝ることにしよう。

ごめんなさい。結果が出せなかった。
それだけは、きちんと伝えないといけないのだから。

うん、今行く。

また、小声で返事をして、部屋を出た。
リビングにはとてもいい香りと、にぎやかさがあった。
両親に目線を合わせることができず、すぐ下の箸に視線を落ち着ける。

アタシの予想は、当たることはなかった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
142Res/110.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice