2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/08(月) 21:57:54.15 ID:ct387MSPo
「ハァー……やっちまったなぁ……」
天井に向けて、ぽつりとつぶやく。
アタシが吐いた熱っぽい溜め息は、寒々しい部屋の中で白く煙った。
正直言えば、ちょっと嫌な予感はしてたんだ。
このところスケジュールがキツキツで、朝から夜近くまで缶詰って日も珍しくなかった。
学校は事情を説明して休ませてもらってたけど、それでも忙しいもんは忙しい。
プロデューサーが頑張って調整してくれなかったら、たぶんもっとすさまじい日程になってただろう。
そこは感謝してもしきれない。
だからまあ、悪いのはどう考えてもアタシの方。
撮影の方が一段落して、ふっと気が抜けちまった。
かなり疲れてたし、いつもなら欠かさずやってたことも、今日はいいやって感じで忘れてたのがいけない。その結果がこの様だ。
三十九度の熱と咳、ひどいだるさに関節痛。
かんっぺきに風邪だった。
体調管理も仕事のうち、だなんて、うちのプロデューサーはよく言ってるけど、本当にその通りだと思う。
アイドルは身体が資本なんだから、そいつをダメにしたら、そりゃどうしようもないだろう。
加蓮みたいに元からどっか弱いんならともかく、アタシがこんなんじゃよくない。
今朝熱を計った後、プロデューサーに連絡した時は、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
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