過去ログ - 男『………って事かな』吸血鬼『は?』
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122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/12(金) 20:26:37.97 ID:6+OOaAj20


「……………………」


一人遅れて敷地内に侵入した大佐は歩きながら辺りを見回す


「ううっ……誰か……………」


門から5m程歩いた所にさっきの爆弾で吹き飛んだと思われる修道士がいた

武装はしている。だが体は爆散物でズタズタだ


「あぁ……神よ………御救いください」

「………………」

修道士は胸のロザリオを握り締め、ズタズタの腕でゆっくりと自分の胸に十字架をきった



大佐は無言で修道士の近くに歩み寄った


「救護班…ですか?………無駄ですよ…………私はもう………………」

「ああ…知ってる」

「楽に……してください…………お願いします」


とても申し訳無い様な言い方で頼んでくる

目も開けていられない程に弱っているのだろうか。自分をこんな風にした相手に殺してくれなどと


「………………眠れ」


大佐は今までこんな風になった人間を戦場で五万と見てきた。それも全て味方で

胸元から素早くリボルバーを取り出し、修道士の額に向けてトリガーを引いた



「…………………スマン」


大佐は立ち上がり進み出した

撃ち殺した修道士は最後に笑顔でありがとうと言った。自分はそんな事を言われる様な人間ではない

安らかな顔で眠る修道士の両手は合わせられ、手にはロザリオをしっかりと握らせた

それが今の自分に出来る精一杯だ


コンクリートの地面を一歩一歩進む

前方から閃光と爆炎が上がった


「やれ、破壊しろ」





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