過去ログ - 男『………って事かな』吸血鬼『は?』
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/15(月) 00:29:03.71 ID:ey8gZfA20
「そういやお前さ「誰かを守る為に命を懸けてもいい」とか言ってたな、このアホたれが 」
「どうすんだよオイ、死んじまったら元も子もねーじゃねーか」
「そうだろ、だってそーだろ?いつもみてーなツラしておっ死んじまってよー」
「確か親孝行するとかも言ってたよーな気がするんだけどなぁ??堅物准尉くぅ?ん?」
「………………………………」
「……笑ってねぇでよ……………」
「何とか………言えよ…………ッ!」
大佐は俯き、声が震える。握った拳で地面を殴りつけ、歯ぎしりをして怒りを露わにする
どんなにふざけても、からかって話かけようが准尉は黙って横たわり、大佐の前で子供みたいな顔をして笑っている。いつもニコニコして色んな人に笑っていた准尉だが笑う時はこんな顔だった
二人の間に長い長い沈黙が訪れる
聞こえるのは何かが燃える音だけ
生温く湿った風が二人を撫でた
加えたタバコの灰が落ちる
目を閉じてもう一度開く
震える拳を開いて戻す
眼鏡を外して顔から髪まで撫で上げる
眼鏡についた汚れを拭いて掛け直す
「はぁ??????」
長過ぎた沈黙を消す為に大佐は大きな溜め息と一緒に煙を吐き出した
最後の一本のタバコを取り出して准尉の口に咥えさせてジッポーで火を付ける
「そーかいそーかい、そっちがその気ならこっちも好きにするぜ」
再び准尉の胸元を漁る。何かが手に当たった、知ってる限りではこんな手当たりする物を准尉は持っていなかった
「何だこりゃ?」
取り出してみるとそれは銀色で一切飾りの付いていないごく普通のペンダントだった
「お前ペンダントなんか持って…………!」
ペンダントを開いてみた。開いた左側には准尉の家族全員が写っていた。その反対側には大佐の知らない一人の女性が優しく笑って写っていた
「このスケコマシが、お前いつの間に女なんてつくりやがったんだ?しかもお前の理想の女そのものじゃねぇかコンチクショウめ」
冷たくなった肩を軽く叩いて冷やかす
「二週間前の昇進祝いの時に教えてくれても良かったじゃねぇのよ?冷たいなぁ?」
「結婚とかしちゃうの?どうなのよ?You 言っちゃいなよ」
「ヘッヘッヘェ?そんな事恥ずかしくて言えねぇかぁ〜」
大佐は軽く笑いながら言った
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