過去ログ - 男『………って事かな』吸血鬼『は?』
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202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/24(水) 00:31:02.08 ID:Q9TlUTs70


「僕からは逃げられないよ!」


さっきの狼よりも一回り大きな、白銀の毛を持つ狼が背中に巫女を、周りに式神の狼達を連れて現れた


「もののけ姫様の御出ましだ……ってね」

「逃げれないのなら、お前を潰して終わりだ」

「そんな物騒な事は言うもんじゃないよ」

「しつこい奴は嫌いなんでな」


大佐は冗談を言って笑い、吸血鬼は皮肉を言って臨戦態勢をとった


「痛い目見ない内に観念しなよ!」

「僕さっき腹噛まれたんだから、もう十分なんだけど」

「仲間にしないともっと見る事になるよ!」

「それは困る、スーツに穴が空くのは困る、本っ当に困る。大佐になんて言わらるのか分からないからね」

「でも、もしそうするのなら………この子に見せて上げてよ」


中佐はヤレヤレと隣の吸血鬼を指差した


「出ろ、ヘルハウンド」


吸血鬼は眼をギラつかせて、巫女を見つめて唸るように唱えた

吸血鬼の右半身が真っ黒な煙になり拡がる、その煙が主の声に反応して、固まって形を成し、巫女の狼よりもさらに大きな赤い眼の狼を召喚した


「グガアアアァァァァッ!!!」


地面を踏み締め、巨大な黒い狼の咆哮が響き渡る


「改めて見てみると凄いもんだね」


それを間近で見ていた大佐は少し参った感じだ


「大きい………!」


巫女は自分の狼よりもさらに大きいヘルハウンドを見て少し焦った。だが、余裕もあった、それと同時にこう考えた。その巨体でこちらの犬神の速さにはついてこれまいと



半分だった吸血鬼の身体を煙が元の形に戻した


「物理法則や質量保存もあったもんじゃないね」


中佐が吸血鬼を見てニヤリと笑う


「フッ……」


吸血鬼はそれに当たり前だとでもいうようにほくそ笑む




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