328:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 01:05:21.21 ID:oqoOyxuI0
オルソラ「それでは……。 こほん。 あなた様が思う、社会人像を教えてくださいませ」
上条「は、は、はいっ!」
シェリー「……」ピクッ
上条「えっと、俺は、やっぱり、バリバリ働いて、人のため?に尽くしているのがしゃ、社会人だと思いますっ!!」
シェリー「まてまて、何でまたどもってんだよ」
上条「あ、あぁ。 自己紹介はある程度テンプレート的な形で覚えたから言えるようにはなったけど、質問に答えるとなると……」
シェリー「はぁ……。 ……いいか? 組織ってのはな、機械を求めてるわけじゃねーんだぞ」
オルソラ「彼の場合は、組織、ではなく会社と呼んだ方が正しいかと」
シェリー「どっちでもいい。 人の集合体って意味じゃ大して変わらねーだろ」
シェリー「話を戻すぞ。 固定化した応対をする奴なんざ、組織が求めていると思うか? そんなの、お前ら学園都市側のだぁ〜い好きな機械サマがやってくれりゃ十分なんだよ」
上条「……!」
シェリー「人間ってのはな、考えて行動できるから機械より優位な立場に立ててるんだよ。 じゃなければ、何時間も掛けて数十ワード記憶するのがせいぜいな人間と、一瞬で何百万と記憶できる機械の差なんて一生埋まらねーだろ」
シェリー「……そもそもさぁ、その場で適切な言動ができない奴は、同列としてすら見られねえぞ」
上条「……」
シェリー「相手と同列の立場だと認められて始めて、お互いの理解って成立するもんじゃねーの?」
シェリー「はなっから呆れるような動作する奴と、いつまでもくっちゃべってたいと思うか?」
シェリー「しかも! お前は何を勘違いしているのか知らねーけど、この面接って今回だけのことじゃねーだろ」
上条「!」
シェリー「もし万が一、凄まじく運良く入れたとしても、その後、お前はどうするんだ?」
シェリー「必要な言葉を事前に丸暗記して行くのか?」
上条「(そ、そっか……)」
上条「(俺は、とりあえず面接に通らないと!って考えていたけど)」
上条「(これは、あくまで、『始まり』であって、この後にまだまだ続くんだよな……)」
上条「(シェリーの言う通り、勘違いも甚だしかったんだ……)」
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