過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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105: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 10:27:39.00 ID:0wYW71OQo
「何故?忘れてしまうはずのそのことを貴方は記憶しているのかしら?」

 我ながらド直球だ。けれど、核をつくのが一番手っ取り早いと私の勘が言っていた。

「それは、僕が天才だからさ」

 とてもいい笑顔でそう言い放たれた。
 いや、いやいや。なんだそれはどういう事だ。まるで理由になってない!
 いや、分かった。この人がこういう類いの変人だということが。

「あの時のお前って結局幾つぐらいイルミナ使ってたんだ?」

「ん?なんだいアゲハ君そんなことに興味があったのかい?あんまりきっかり数えてはなかったから、覚えてな
いけど二十から三十位だったと思うよ?」

「ほむら、そういう事だ。ついでに言っとくとイルミナ二つつけた奴に当時の俺らほとんど全滅まで追い込まれ
てるからな」

 夜科アゲハの表情が苦虫を噛み潰したように歪む。余程強烈な記憶なのだろう。

 それにしても、自分が何者かに乗っ取られる感覚を二十数回も乗り越え続けるというのは称賛を通り越して正
直おぞましい。
 それはおそらくソウルジェムがグリーフシードになる直前まで穢れをため込むのを繰り返すのと同義だ。自分
の中の何かが壊れていく感覚。私はもう二度とあんな経験をするのはごめんだ。そうなるくらいなら自分で魂を
砕く覚悟があるくらいだ。

「さてと、僕はこれでも時間に余裕がないタイプの人間でね。アゲハ君。それと、ほむらちゃんだったかな。そ
ろそろ、現場に向かわせてもらうよ。きっともうマネージャーがカンカンだ」

 無駄に爽やかな微笑みを浮かべて望月朧は去っていった。



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