過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
1- 20
15: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:15:38.61 ID:0wYW71OQo
「それに。ほむら、お前のこと見てるとあの時の俺や桜子を見てるみたいで放っておけないんだよな」

 最後に付け足されたその言葉がどれほどの重みをもっているのか。
 私には想像がつかなかった。
 それがぶつかった壁を乗り越えたものと、未だ壁の前で立ち往生しているものの『差』だろうか。

「それじゃ、三日後にまた来る」

「待って」

 出て行こうとする彼を呼び止めながら、私は彼の前に歩み寄る。

「お願いします。私に力を貸してください」

 頭を下げる。私がこうして頭を下げるのは未だ魔法の扱いに慣れていなかった頃以来だろうか。
 もちろん相手は巴マミだったはずだ。
 彼の方から驚きの声が聞こえた気がする。頭を下げている状態では相手の顔を見ることも出来ない。

「顔を上げな、ほむら。任せとけ、大船に乗った気持ちでな!」

「ありがとう!」

 顔を上げると夜科アゲハは笑っていた。
 私は何か大きな安心感を覚え、涙を流しそうになる。
 けれど、これはまだ流すべきじゃない。そう信じて、それをグッとこらえる。

「おっす!じゃあな」

 彼はそういって今度こそ病室を後にした。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
316Res/283.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice