過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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37: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:37:38.12 ID:0wYW71OQo
 私を廊下に待たせたままにしている早乙女先生が、目玉焼きについての議論を生徒たちにぶつけているのが聞
こえる。
 今回は目玉焼きか。と私は軽くため息をつく。繰り返してきた中で、ここでの会話が目玉焼きだと、大きな事
件に遭遇する確率が高い。私が取った統計ではそうだった。比較的平和なのは味噌汁にネギを入れるかどうか辺
りだった気がする。

 そんなことを考えていると、早乙女先生に入室を促される。
 私が教室に入るとざわついていた教室の、質が変わる。ざわめきの感覚が先ほどと今とで全然別物だ。
 私はその変化を無視してホワイトボードの真正面に立つ。

「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

 一礼して、一度教室を見回す。席順は毎回同じだ。そして、ついまどかの方へと視線を飛ばしそうになる。
 駄目だ。一度しっかりと視界にとらえると目が離せなくなる。だから我慢しないと。
 奥歯を強く噛み締めて、早乙女先生の言葉が終わるのを待つ。
 案内された席につくと、案の定女子の群れが私を取り囲む。若干の煩わしさを感じながらも、邪険に扱わない
ように受け答えをする。
 二限目が終わってから行動開始だ。

 毎回毎回、なぜこの子達は私に対してこんなにも興味を示すのだろうか。
 世間的にはどうやら私は美人に属するらしい。そのせいだろうか。いや、それはやっぱりおかしい。もしそう
だとしたら、あんなにかわいらしいまどかがちやほやされない筈がない。
 やはり、この時期の転校生という物珍しさだろう。にしても、こう毎回毎回は正直、うっとおしい。といって
もこうして繰り返しているのは私一人だけなわけだから彼女たちに文句を言うのは筋違いだろうけど。

「ごめんなさい。私、保健室で薬を飲まないといけないの」

「それなら私が案内するよ」

 私がそういうと、彼女たちはすかさずそういう。毎回毎回、同じことの繰り返しだ。


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